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ソシャゲ・コンシューマーのレビューを中心に活動しています

「第151話」鮫島、最後の十五日「ネタバレ」

先々週の感想「夫婦喧嘩、やはり今の鮫島を止められるわけがない・・・やはり無茶だったか」
先週の感想「親方の「どうすんだ」が出る前に泡影と同じ?四股を見て言うのを止めた!マジかよ!」
「仁王でも止められないとなると本当に誰も止められないだろこれは・・・」
「さらに王虎がかつて虎城親方が全盛期の頃に言ったセリフを言った所、震えた・・・」

そして今週

『九月場所も十二日目 いよいよ終盤を迎え土俵上の熱もますます上がっております!』

いよいよと本当に終盤、残り三日は鮫島にとって長すぎるが、王虎によって奇跡の回復
これならなんとかいけるか!?

『横綱・泡影の連勝記録もさることながら 本日はなんと言っても』

『優勝にも絡むであろう二人の全勝力士の直接対決』

『黄金世代と言われている 王虎 鮫島!!この大一番に注目が集まっています!』

まさか十二日目で戦うとは夢にも思っていなかった鮫島と王虎、オラァワクワクが止まらんぞ!?

とここで場面が変わり宝玉光!?どうやら寺井が取組が見たく帰りたくないと捏ねていた

宝玉光「チッどうせ鮫島と王虎だろ・・・」

寺井「はい、宝玉光関も一緒にどうですか?」

「ふざけんな!誰が見るかバカヤロー!」

プンプンしながら帰る宝玉光、果たして本当に帰るのかな・・・?

そして渡辺のシーンに変わる、弟弟子にかつての武勇伝を言っても誰も聞いてくれない
まぁ仕方ないね・・・関取であればもっと話が盛り上がっていたかもしれないが・・・
周囲が冷たい反応だったため少ししょんぼりしている、かわいそうだ・・・

そんな時に「角界のお母さんこと稲虎こと田上さんだ!」

田上「一緒に見ないか、渡辺」
渡辺「嫌なとこ見られたな・・・カッコ悪いよね昔のこといつまでも・・・」

しんみりしてしまうなぁ・・・家族のためにも関取になってほしいな・・・
そう言えば天才君の毘沙門はどうなってるんだろう、ブルブル震えて廃人状態になっているんだろうか

そして蒼希狼、大山道兄貴からどちらが勝つか聞いている、その答えは・・・

「俺の方が強い!!!」

その姿を見て可愛く悪う大山道兄貴、こっちもお母さんかな?

「大関」 「鯉太郎さん」

「そろそろ・・・」「出番です」

付け人が二人に時間を告げた!昨日の鮫島とは思えないほどの目が生きている!


『これは痛い!天雷痛恨の三敗目!』
『昨日の鮫島戦は激闘でしたからね・・・さすがに疲れが出てたのではないでしょうか…』

あー大関の道が・・・しかし百雲が引退したからまだワンチャンあるのか?
負けた天雷の先には王虎がいた

天雷「俺は・・・」

「俺は鮫島の隣に立っていることは出来なかった・・・」
「躊躇なく振り切ってくるアイツについてけなかった・・・」
「引いてしまったんだ・・・鮫島の覚悟に・・・俺は鮫島を土俵で一人に・・・孤独にさせてしまった・・・」

天雷、まだ思っていたのか・・・優しすぎるだろ・・・
その天雷のセリフにクスっと笑う王虎

王虎「テメーより鮫島の器が上で、あのバカにお前が喰われちまった・・・それだけだろ・・・」

お、王虎が天雷を慰めているだと!?直接的ではないにしろ深く考えすぎている天雷を救う言葉だ!
その王虎の言葉によって天雷の目に輝きが戻った

「喰ってやるさ 鮫島の全部を・・・」

「それが許されるのは・・・俺だけだ・・・」

かっこよすぎるセリフを言って土俵に向かった王虎だった、格が違げぇ・・・

対する鮫島、その先には石川が立っている
石川と同じ病・・・下手すると死ぬ可能性がある鮫島を止めることは・・・

鮫島「いかねーとよ王虎が待ってっから・・・」

やはりダメだった、椿にも親方にも止められない鮫島・・・王虎しかいないか!?

石川「ガキみてーな目しやがって・・・バカヤローが・・・」

「勝てよ!!鮫島!!」

鮫島「ありがとよ・・・石川・・・」

止められないのであればもう激励しかない!鮫島、遂に土俵へ!

『いよいよ運命の一番です!!』

次回に続く。

来週、遂に見れる王虎と鮫島の取組・・・十二日目で見れるとは思わなかったけど気になって仕方がない
どちらが勝つか・・・全くわからん!

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「第148話」鮫島、最後の十五日「ネタバレ」

『因縁の相手・王虎を前に鮫島は・・・』

お互いの表情がヤバイ、今までのシリーズよりヤバイ

常松「この人はこんな時まで王虎の前だと意地を張る・・・」
鮫島と王虎はお互いを特にライバル視してますからなぁ、思ってない人が多いかもしれないが

「鯉太郎さん落ち着いて・・・大関も・・・今は勘弁して・・・く・・・ださいよ・・・」
常松が必死に鮫島を守ろうとしている、しかし王虎のキレ具合が尋常じゃないので常松ですら恐れている


鮫島「どいてろ・・・ 誰も・・・入るな・・・」



ガン!!!!!!



王虎、壁を破壊したのかと錯覚するほどの壁ドン!いや壁ガンか

王虎「その様で・・・俺の前に立とうってのか・・・?」
今の鮫島はその場でぶっ倒れそうな状態…王虎にとって残念でしかならない
そういった怒りが込められてますね

ここからは鮫島の回想シーン

鮫島「そう・・・テメーは・・・いつも・・・」

「最初から・・・」

「そうやって・・・」

「圧倒的な力で・・・圧倒的な存在で・・・」

王虎が新入幕、鮫島はまだ幕下だった

記者「同期の王虎が入幕したけど、幕下時代のライバルとしてコメントある?」

鮫島「待ってろ・・・ボケ」

「テメーは・・・いつも・・・」

鮫島、十両に昇進

と、同時に王虎は無傷で新三役の小結に・・・
逆に鮫島の体はボロボロで休場・・・

そして関脇になる王虎

「いつも・・・」

勝ってもそれ以上な代償を払っている鮫島・・・

現場では鮫島の闘気が漲っていく・・・気が高まっているのか・・・?!

王虎「謹んでお受けいたします 大関の名を汚さぬよう・・・」

鮫島、休場

「テメーは・・・テメーは・・・いつも・・・いつも・・・」




「つかまえたぞ やっと・・・」



復ッ活!鮫島復活!復活!
なるほど、最初は王虎の姿を見て羨ましいのかと思っていましたが
それ以上に再び戦えないことに憤りを感じていたんですね・・・
長い月日が経ち・・・遂に王虎の足を捕まえた鮫島、ぶっ倒れる場合じゃねぇということかッッ

王虎「クッ・・・」

「ハハハハハ!!」

「機がきたみてーだな、鮫島鯉太郎!!!」

復活した姿を見た王虎は非常に良い笑顔で大歓喜!
疲労困憊では無くなった鮫島と戦えることに嬉しさが雑誌越しでも分かる!

「明日は・・・俺に食われて死ね・・・」

王虎は鮫島を喰らって泡影の領域に入るつもりだ
鮫島の姿を見るにこれが最初で最後のチャンスだと思った言葉かもしれない


鮫島「喰うのは俺だ・・・王虎・・・」


言葉を返した鮫島、次回に続く!
先週も言いましたが明日の相手が王虎というのが信じられませんね・・・
鮫島には泡影と同じ「何か」を手にしている、一体どんな取組なのか・・・楽しみでしょうがない

しかしながら今日の夜が怖いな・・・椿とのやり取りと親方の言葉が不安要素です
多分椿の言葉には納得して「今場所で最後にする」って鮫島が言いそうな気がします
親方はどう捉えるか・・・「どうすんだ」が出る可能性もありそうな・・・
ただ親方も鮫島の神がかった四股を見たので何も言わずに王虎と戦えるかも

とにもかくにも来週は恐らく椿との会話なので気になりますね


そういえば残りの三日、鮫島は誰と戦うのだろうか
泡影・猛虎は確定だとして、あと一人は誰だろう・・・
白鯨力は天雷と戦ったし、百雲は引退・・・天鳳か明王山か?
うーんあまり想像できない・・・となるとまだ紹介されてない「誰か」かも
かつて佐藤先生の前作品「いっぽん!」も突如最強のラスボスが登場した
幕内土俵入りでは紹介されていないもう一人が現れるかもしれない

とは言っても泡影を倒すのは猛虎だと勝手に予想しているので楽しみにしておきます

「第147話」鮫島、最後の十五日「ネタバレ」

虎城部屋ではテレビ中継で王虎の取組を見ていた

幕下以下の弟子達がそれを見て歓喜をしている

「あの百雲を子供扱いかよ」 「やっぱハンパねーよ王虎関は!」

「こりゃ今場所こそあるぜ!」「あぁ…今の王虎さんならあの横綱を倒しちまうだろう」

やめろ、なぜか百雲を思い出す。フラグにしかならん!
そんなフラグを折るかのように、一人の男が現れる

「おーいチャンコ番…まだ用意が出来てないだろ…気持ちはわかるが仕事はちゃんとやらんか…」

稲虎こと田上さんのご登場だ!しかもチャンコを手伝うというなんと優しい…お母さんだ

場面は変わって王虎、記者達はテンプレの如く同じような質問をしていた
昔の王虎だったら面を被るように受け答えしているはずだが、今の王虎はガン無視だ

しかしそんなテンプレ記者の中に、一人だけ違う質問をしていた

「鮫島も天雷を下し11連勝ですね・・・」

それに反応する王虎

「今場所の鮫島の勢いは何か神がかってるようにも感じます…」

「大関の言う時期・・・再戦という運命の流れの点はまさに今なのかと・・・」

「しかし今日の取組後、鮫島はまた倒れてしまった・・・このまま休場になる可能性も・・・」

「それについて何か一言ありますか?」

王虎「だとしたら俺の流れの中に、鮫島という点が無かったというだけだ・・・」

唯一記者の質問に答えた王虎はそのまま去っていった

再び場面は変わり虎城部屋のチャンコを作る部屋だ

チャンコ番は王虎のことを「カッコイイ」や「この前話かけてもらったこと」で自慢している
マジかよ!あの王虎が幕下以下にもちゃんと接している!

「ほーらお前ら・・・手を動かさんか手を・・・全くお前ら一応俺も関取ってことを忘れてんだろ…」
虎城部屋のママ、稲虎こと田上さんだ、頭巾が似合いすぎてこれもう完全にお母さんだろ・・・

チャンコ番達曰く稲虎も大好きで兄貴的なポジション・猛虎は先生そして王虎は「ドン」
王虎の印象は「ヤ○ザの親分かマフィアのボスみたい」だ、正直笑った

田上「ブハハハ 言っとく」

「勘弁して下さい」

田上「まぁでも・・・王虎がこんなに下に慕われる人間になるとはな・・・」

「そういえば稲虎関は王虎関と同期でしたよね、昔からあんなカッコよかったんですか?」

ここで田上さんが過去を振り返る、初めて鮫島に敗れた部分・闇堕ちした部分など
それを聞いたチャンコ番の者達は

「鮫島って・・・でもまだ平幕じゃないっスか・・・」
「当時はそうだったとしても方や王虎関は大関っスよ、顔じゃないでしょ・・・」

田上「いや・・・鮫島がいなかったら今の王虎はないんじゃないかな・・・」

「王虎をあの暗闇から解放したのも また鮫島なんだ」

「本当・・・鮫島ってのは不思議な奴でな・・・」

「俺らの世代は黄金世代・・・多くの人には王虎世代と呼ばれているが」

「王虎を含め同期の奴らで そう思ってる奴は誰もいないだろ・・・」

「間違いなく、先頭にいたのは鮫島だ」

「俺も含め、鮫島の相撲に、救われた奴は多いよ」
支度部屋から帰る王虎、静かな怒りを露わにしていた。付け人も察しているようだ、そして

常松「鯉太郎さん、タクシー到着しました・・・歩けますか・・・?」

鮫島、満身創痍状態・・・というかこれ意識あるのか?
その姿を見て常松も歯がゆい表情をしている

「(クソ・・・ここまでか・・・この状態じゃ・・・明日はもう・・・)」
誰が見ても明日相撲を取れる状態じゃない…アカン・・・

田上「顔を合わせればケンカばかりしてる二人だが、王虎は鮫島を誰よりも認めているんだ」

常松「(・・・なんとかならないのか・・・ここまできて・・・ここまでして・・・」

田上「それは鮫島もきっと同じだろうな・・・」

完全に体が反応していなかった鮫島だったが・・・う、動いたぞ?

「土俵で互いに高め合える・・・特別な存在・・・」

鮫島の視線の先には、王虎がいた




十二日目「鮫島 - 王虎」



えぇぇぇぇぇぇぇ!?!?
マジか!鮫島の明日の割って…王虎だったのか!?
相撲に詳しい人なら事前に知っていたかも知れないが、これを見たときリアルで声が出た
王虎が百雲との取組前に「失望させてくれる」「俺は今腹が立っている」というセリフは、自分が今日の勝てば
明日鮫島と戦えるからだったのか・・・?たしかにそれだと合点が行きますね・・・

田上さんが言ってましたが、鮫島もまた王虎を特別視していたのは過去を見ても間違いないでしょう
その結果歩けない状態だった鮫島が、王虎を前にして身構える形となりました
これは次回が楽しみで仕方がない・・・が、椿と親方の行動が気になる・・・果たしてどうなるか・・・

次回に続く。

「第146話」鮫島、最後の十五日「ネタバレ」

『勝ったのは王虎ーー!』

百雲、最後に渾身の押しを見せたが終わってみれば王虎に圧倒されてしまった
「文句なしの圧勝で無傷の11連勝」となった、強すぎるッッ

完膚なきまでに負けた百雲に対して王虎が言う

「どれほどのものか多少期待していたが」

「しょせん何かを捨てなければ 何かを手に出来ない奴なんてこの程度」

「俺がほしいのは もっと貪欲で強欲な 純粋さ」

「お前のようにつくったものじゃなく、喰うか喰われるか…ギリギリのせめぎ合いだけが」
「俺を高みに上げる・・・」

「求めるのは・・・鮫島とのあの一番・・・」

「腹の足しにもならねーよ・・・テメーのレベルじゃ」


バッサリと百雲を斬った!が百雲はその言葉に納得している様子
欲の為に何かを捨てた者は、それと引き換えに得た物より大切な物を無くしたり、忘れたりしてしまう
現実でも実際にある現象ですね・・・
それにしても百雲の表情、角界の良心の頃に戻っています!いやそれ以上になったのか・・・?

記者は取組の結果を見て分かったことがある
「似ていたのは百雲じゃない…王虎の引き上げる力こそ鮫島と同じではないか

たしかに百雲の闇堕ち状態は鮫島と似た粘りがあるが、引き上げる力や純粋の気持ちはなかった
腕が折れても勝とうとする信念だけは引けを取らない感じですね

続いて虎城親方もこの取組を見て思いました

「負ける訳にはいかなかっただろう・・・」

「いや、負ける訳がなかったと言うべきか・・・」

「百雲の相撲は王虎・・・お前が通り過ぎた道」
「鮫島との一番が無ければ・・・今の王虎はなかっただろう・・・」

その通りですね…闇堕ち王虎と百雲はあまりにも似ていた
もし鮫島がいなければ王虎も同じく泡影に呑まれて百雲のような闇堕ち状態になっていたでしょう
それ以上かもしれないと思うと怖いな・・・

「百雲にもそういったキッカケがもう少し早ければ・・・百雲もまた違った答えを出したかもしれんな・・・」

・・・ん?もう少し早ければ・・・と言うのは一体・・・
ちなみに観客は怒涛の手のひら返し、チョロすぎだろ!
お、俺はまだ常松にした行為を許したわけではないから(震え声)

新発田の親方は嬉し涙を浮かべて「良い相撲だった」と言った
そして百雲の表情は、笑顔こそあるものの・・・とても儚い姿だった

「今までご迷惑を・・・おかけしました・・・」


「もう・・・疲れました・・・これで俺は・・・」



「終わります・・・」


まさかの引退宣言・・・マジかよ!
付け人も同じく「まだこれから」と言うが・・・

「いや、俺は終わってたんだ・・・あの泡影戦で・・・」
「それを王虎のおかげで飲み込めた」

「それどころか・・・泡影戦以上の力を・・・自分の能力以上の力を最後に出せた
「その上で王虎は俺を叩き潰し、ちゃんと殺してくれた・・・」

「アレ・・・器が違う」

百雲が見た視線の先には、泡影に力水を渡している王虎の姿
なんと美しい描写・・・絶対にこれは雑誌で見た方がいい・・・

その姿はあまりにも壮大で、会場全体に場の空気が変わるほど

記者は身震いしていた
「負けてないのか・・・あの横綱を前に、王虎の存在感は」

百雲「最後の相手が・・・王虎でよかった・・・」
虎城親方が言っていた「もう少し早ければ」の言葉は、もう手遅れだったと言うのか・・・
以前王虎に完全敗北したらその場で髷を切ってほしいと言ったが、違う形であれ引退することになる
そういえば百雲は何歳なんでしょうか・・・百雲の姿を見て竹虎さんを思い出しました
もしかすると年齢も関係してそうですね

『引退を決めた力士の目は安堵に包まれたような優しさが宿るという・・・』
『百雲の目にそれを見た親方の新発田は 何も言わずそれを了承』

ふむ・・・そう考えたら最後の最後に百雲は救われた感じですね
豚フグエンドにはならず相撲の世界から足を洗えたようです

『そしてこの日 百雲は引退届を提出した』

百雲が国技館を去る際に、かつての恋人の姿があった・・・本当に報われたな・・・

『後悔なき相撲人生』

こうして王虎と百雲の取組は終わりました、いやぁ~凄かった・・・
やはり王虎の現状の力を見せる取組でしたが、百雲が元に戻るのはあまり想定してませんでした
終わってみれば百雲の更なる先が見たかったが本音ですが…リアルでも同じようなことが良くある気がします
百雲も大変満足した様子なので悔いはないでしょう、これからは恋人と末永くお幸せに。

ちなみに羽織のがしゃどぐろは健在でした、表情が変わっただけで全然似合ってねぇ!
折角なのでそれも大切に保管して下さい、ある意味大変貴重な代物なので☻

「第145話」鮫島、最後の十五日「ネタバレ」

「天才は一度潰れると案外モロイ」
この言葉は某テニヌのキャラのセリフだが、皮肉にもそれが自分に返ってしまったことがある
百雲は今までエスカレーター式のように成績を残し、挫折の経験もなく幕内まで登れた人物
周りにも恵まれ順調に力をつけていたが
泡影という怪物に潰され己が視えなくなってしまった百雲だった・・・が

「ほう・・・王虎に穴を掘られ 顔を出したか・・・」
虎城親方が百雲を見て本来の型に戻ったことを確認したようだ

「戻った・・・のか・・・?」
百雲の親方はまだ半信半疑だ
無理もない…今まで鬼神の如く相手を潰してきた姿を一番目にしたのは親方なのだから

「あぁ・・・そうか・・・」

「おっおい・・・」「あぁ・・・あの形・・・」
百雲の付け人も気づく

「へっ・・・」「何を今更・・・」
観客はまだ疑っているが、自分もその一人だから何も言えない

百雲は思う
「結局・・俺は・・・」
「俺は・・・一人じゃ何も・・・」

「ゴメン・・・」

「ゴメンなさい・・・」

「やっと・・・やっと飲み込めた・・・」


「押せ・・・」「押せ・・・」
「押せーーーー!百雲!」
付け人に火が付いた!

さらに観客もそれに呼応するように応援する(一部は相変わらずだが)

『大丈夫だよ・・・』

「うん・・・」

「ありがとう・・・」
百雲の目に輝きが戻った、もうそこには鬼神の顔立ちではない

『ここにきて百雲 昔を取り戻したかのような押しを見せる!!』

解説者の言葉に百雲の親方は物申す
「違うよ・・・」

「あれは、昔の百雲なんかじゃない」
「苦しんで 悩んで 足掻いて」
「やっと辿り着けた新しい形・・・」

「それが証拠に俺は百雲の・・・あれほど美しい相撲は見たことがない

左腕が折れている状態でも王虎を押した、かつて天鳳を寄り切った力は健在だったか!?

記者「限界だったろ・・・明らかに今の方がずっと・・・迫力も怖さも・・・」

王虎の表情もまた、変わっていた!相撲を楽しんでいる表情だ!
百雲の相撲がつまらないと思っていた王虎だったが、本来の型に戻り怖さと楽しさを感じたのか?!

記者「わざわざこれを引き出したのか・・・!?王虎・・・」

百雲の押しに食い下がる王虎
「オラ・・・これがテメーの全てか・・・?」

百雲はさらに足腰に力を入れて王虎を押し切る、組んでるとは言え凄い力だ・・・

『百雲 渾身の力で持って行った!』

百雲の力を全て受け取めた王虎、それに対して百雲は

「クソ・・・吸われる・・・」

「スゴイな・・・オマエ(王虎)・・・」

百雲を投げ圧巻の相撲で勝負が決まった
王虎の表情が、鮫島とダブる!

いやぁ~王虎もまた相手の力を引き出す能力を持ってましたね、良い笑顔でした
自分の弱さを飲み込めた百雲はさらなる成長が期待できる取組でした
腕やら何やら壊れた百雲でしたが、まぁ今までの行いから見るに…まだ優しい中で目が覚めたのでは?

それとやはり王虎の力を見せるお話でした、強すぎだろ…
闇堕ちした百雲も強く、常松に勝てる実力と関脇の位置を見ても・・・王虎が完全なる格上でした

これほど心技体が揃っていても泡影には勝てない…本当に何者なんだ・・・
王虎が鮫島と取組をしたいのは更なる先を引き出してほしいからでしょうか
しかし当方人の鮫島が現在ヤバイ状態・・・果たして王虎の願いは達成するのか・・・?
次回に続く。


観客の声の中に「松明を休場させた奴だぞ」が入ってましたが、あれは俺ですね☺

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